紅葉と山歩きログ

栗駒山紅葉登山:中央コースから東栗駒山周回、錦秋の稜線と火口湖を望む中級者ルート詳細解説

Tags: 栗駒山, 紅葉登山, コース記録, 中級者向け, 東北の山, 写真スポット

はじめに

東北の紅葉名峰として名高い栗駒山は、その山容全体が錦に染まる秋の姿が多くの登山者を魅了します。特に、中央コースから東栗駒山を経て周回するルートは、多様な植生と景観の変化を楽しみながら、山頂からの雄大な展望、そして特徴的な火口湖を眼下に収めることができる、中級者向けの充実したコースです。今回は、この魅力的なルートについて、詳細な情報と実践的なアドバイスを提供いたします。

栗駒山 中央コース~東栗駒山周回コース概要

このルートは、比較的人気の中央コースで山頂を目指し、その後、東栗駒山へと続く稜線を縦走し、東栗駒コースで下山する周回ルートです。山頂付近の広大な紅葉の絨毯、そして火口湖「御室沼」の眺めが特に印象的です。

アクセス情報

登山口: いわかがみ平

詳細ルート解説

1. いわかがみ平~中央コース登山口(約20分)

いわかがみ平の駐車場から、案内板に従い中央コース登山口へ向かいます。この区間は比較的なだらかな道が続き、ウォーミングアップに適しています。周囲の広葉樹が既に色づき始めている様子を眺めながら進みます。

2. 中央コース登山口~栗駒山山頂(約1時間30分)

中央コースは比較的なだらかな序盤から始まり、次第に傾斜が増していきます。

3. 栗駒山山頂(標高1,627m)

山頂からは360度のパノラマが広がります。遠くは鳥海山や蔵王連峰、太平洋まで見渡せる日もあります。特に眼下には、見事に色づいた山肌と、紺碧の水を湛える火口湖「御室沼」が望めます。この絶景は、登りの疲れを忘れさせるほどの感動を与えてくれるでしょう。山頂は岩場が多く、休憩に適した平坦な場所は限られています。風が強いことが多いので、体温を奪われないよう速やかに防寒着を着用してください。

4. 栗駒山山頂~東栗駒山(約40分)

山頂から東栗駒山への縦走路は、比較的アップダウンの少ない快適な稜線歩きです。しかし、一部に足元の悪い岩場や、風の影響を受けやすい箇所もあります。

5. 東栗駒山(標高1,644m)

東栗駒山は栗駒山よりも標高が高いですが、山頂標識が設置されているのは栗駒山です。東栗駒山からは、御室沼を挟んで栗駒山山頂を望む素晴らしい眺めが楽しめます。特に、御室沼と紅葉のコントラストは、このルートならではの絶景です。

6. 東栗駒山~東栗駒コース合流点(約1時間00分)

東栗駒山から東栗駒コースを下山します。このコースは中央コースに比べて傾斜がきつく、特に序盤は急な下りが連続します。

7. 東栗駒コース合流点~いわかがみ平(約1時間00分)

東栗駒コースの合流点からは、再び比較的なだらかな道となります。沢沿いを歩く区間では、清らかな水の音に耳を傾けながら、最後の紅葉を楽しんでください。疲労も蓄積されている頃ですので、足元をしっかり確認しながら安全に下山しましょう。

紅葉の見どころと写真スポット

栗駒山は「神の絨毯」と称されるほど、広範囲にわたる紅葉が特徴です。

撮影のヒント: * 早朝の斜光は紅葉の色をより鮮やかに引き立てます。可能であれば、日の出直後の時間帯に山頂に到達できるような計画を立てると良いでしょう。 * PLフィルターを使用すると、葉の反射を抑え、紅葉の色をより深く表現できます。また、空の青さも強調されます。 * 天候が変わりやすい山岳地帯のため、防水・防塵性能の高いカメラ機材の携行をお勧めします。

難易度評価と注意点

このルートは中級者向けであり、ある程度の登山経験と体力を要します。

まとめ

栗駒山の中央コースから東栗駒山を周回するルートは、変化に富んだ景観と壮大な紅葉を心ゆくまで堪能できる、素晴らしい登山コースです。山頂からの御室沼と紅葉のパノラマは、一度見たら忘れられない感動を与えてくれるでしょう。詳細なコース情報と適切な準備をもって、この錦秋の栗駒山歩きを安全にお楽しみください。